専門的な治療とあわせて、ご自身の習慣を見直すことで、睡眠の質が大きく改善することがあります。
日中の過ごし方を見直す1)2)
起きる時間を一定にする
「何時に寝るか」よりも「何時に起きるか」を一定に保つことが大切です。休日でも、普段の起床時刻+1〜2時間以内には起きるようにしましょう。リズムが崩れると、夜の寝つきが悪くなります。
朝の光を浴びる
起きたらカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。光の刺激が「体内時計」をリセットし、「今は起きる時間だ」と脳に伝えます。これにより、約14〜16時間後に自然な眠気が訪れやすくなります。
日中は活動的に過ごす
日中にウォーキングなどの適度な運動をすると体温が上がり、夜になると体温が下がるため、その落差で寝つきが良くなります。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果なので気をつけましょう。
昼寝は短く
もし昼寝をするなら午後3時までに、30分以内にしましょう。長すぎる昼寝は、夜の睡眠を妨げる原因になります。
寝る前の習慣を整える1)2)
寝る前の「刺激物」を避ける
カフェイン(コーヒー、緑茶、紅茶、エナジードリンクなど)は、少なくとも就寝の4〜5時間前からは避けましょう。また、「寝酒」としてアルコールを飲むと、寝つきは良くなるかもしれませんが、睡眠が浅くなり夜中に目が覚めやすくなるため、避けましょう。
寝る1時間前は「デジタル・デトックス」
スマートフォンやPC、テレビから出る「ブルーライト」は、脳を覚醒させ、眠りを促すホルモン(メラトニン)の分泌を妨げます。寝る1時間前の使用は控え、寝室には持ち込まないのが理想です。
自分なりのリラックスタイムを持つ
就寝1〜2時間前に、ぬるめのお風呂(38〜40度程度)にゆっくり浸かると、体の中心部の体温が上がり、その後に体温が下がるタイミングで眠気が訪れます。
リラックスできる音楽を聴く、軽いストレッチをする、アロマを焚く、カフェインの入っていないハーブティーを飲むなども効果的です。
眠れないときの考え方1)2)
寝室は「眠るためだけ」の場所にする
寝室を暗く、静かで、快適な温度・湿度に保ちましょう。「ベッドの上で仕事をする」「スマホを見る」「悩み事をする」のは避けてください。「ベッド=眠る場所」と脳に覚えさせることが大切です。
「眠ろう」と焦らない
「眠れない、どうしよう」と焦れば焦るほど、脳が興奮して目が冴えてしまいます。時計を見るのもプレッシャーになるのでやめましょう。
15分ルール(一度ベッドから出る)
ベッドに入って15〜20分経っても眠れない時は、無理に寝ようとせず、一度ベッドから出ましょう。
リビングなど別の部屋で、リラックスできること(難しくない本を読むなど)をして、眠気を感じてから再びベッドに戻るようにします。これを繰り返すことで、「ベッドに入っても眠れない」という不安な状態を防ぎます。
まとめ
これらのセルフケアは、1回やればすぐに効く「特効薬」ではありません。まずは「朝の光を浴びる」「寝る前のスマホOFF」など、できそうなことから習慣にしてみましょう。
もし、これらの対策を1ヶ月ほど続けても改善が見られない場合や、日中の眠気やだるさが非常につらい場合は、無理せずにかかりつけ医や専門医(精神科・心療内科・睡眠障害科など)にご相談ください。